お鍋の季節がやってきました

伊賀 8寸土鍋
バナー 鍋敷き:EldトリベットLL /リネンテイルズティータオル ライトパープル
急に冷え込んだ2017年の秋。ポトペリーでは身体も心も温かくしてくれるようなうつわと道具をご紹介しています。 ポトペリーのスタッフは1年ほど前、陶器のスキレットEldシリーズ開発のために伊賀焼の産地、三重県丸柱のカネダイ陶器さんの工房を訪ねました。今では少なくなってしまった伊賀焼の窯元の職人、大矢正人さんは昔と変わらず一点一点手作りで土鍋や食器を製作しています。
三重県、丸柱の伊賀焼窯元カネダイ陶器さんを訪ねて

伊賀焼とはどんな焼き物?

遥か400万年前、現在の三重県伊賀市の地域には古琵琶湖という巨大な湖があり、その湖底に風化した花崗岩が堆積し亜炭等を含む陶土が豊富に育まれました。また、その周辺には窯焼きの燃料となる赤松などの森が広がりました。土と炎の芸術「伊賀焼」は産地の大自然から生まれた焼き物です。 茶の湯が盛んとなった桃山時代には、槙山の西光寺窯や丸柱の堂谷窯は武将茶人で有名な古田織部などの指導で、領主であった筒井定次や藤堂高虎、高次の「お庭焼」として茶陶の水指や花入を焼くようになりました。その豪放で力強く破格な美意識を持ったつくりは現在の伊賀焼の素地となりました。伊賀の土は良質な粘土成分と、直火にかけられる焼き締りに強い特長を持っています。粘土が荒く気泡をたくさん含んでいることで、保温性、保冷性に優れ、茶道具だけではなく、ごはん茶碗や食器、さらには土鍋やごはん鍋といった様々な道具が作られています。
食器:伊賀焼 おひつ一合/ 伊賀焼 ごはん鍋/ HOKUTO 59 ごはんしゃもじ/ 江の浦本舗 のりかけ梅

永く使い続けたい伊賀焼の道具

三重県の北西部、自然の美しい静かな山中に伊賀焼きの産地である丸柱という地域があります。カネダイ陶器さんはその地で明治五年に窯元として創業しました。 カネダイ陶器の大矢さんの耐熱道具はどれも存在感のある佇まいをしています。しかしながら重そうに見えて意外と軽い。道具としてとても大切なポイントです。ポトペリーがおすすめする3アイテムをご紹介します。 家族や友人で集まったときに使い勝手が良い8寸の土鍋。保温性抜群でごはんがふっくらとおいしく炊き上がるごはん鍋。そして一合用のおひつは、あまってしまったご飯をそのまま冷蔵庫へ保存できる便利なアイテム。荒土を使用した素朴な風合いも魅力です。その魅力は意外なところでも力を発揮します。荒い土がご飯の水分を留めておいてくれるので、電子レンジで温めなおした時に水分をお米に戻し、ふっくらと炊きたてのようなごはんにしてくれます。
食器:圭秀窯 納豆鉢

合わせて使いたい ごはんの道具

土はきめが細かな赤土を用い、焼き上げた際の焼きしまりがとても良いことから、古くより民芸品(道具としての器)を作ってきた歴史を持つ小石原焼き。 焼きしまりが良い土はとても丈夫で、刷りこまれたすり鉢の紋様がしっかりしていることから食材をつぶしたり、おろしたりしやすいという特徴があります。圭秀窯二代目梶原久さんの作るすり鉢と納豆鉢は、使い勝手の良さだけでなくテーブルにそのまま出せる美しく軽やかなデザインで、薬味やつみれなどのお鍋に添えたいお料理にも大活躍のアイテム。家族用の大サイズ、少し使いたい時の中サイズ、毎日使える納豆鉢の3サイズのお取り扱いです。ぜひお試しください。

ごはんの器もご紹介 masamura craft 「Berg」ライスボウル

ポトペリーがブランドプロデュースを務めるmasamura craft(マサムラクラフト)は岐阜県多治見市の正村製陶所の食器ブランド。北欧と和、どちらの印象も与えてくれる渋さのあるベルクシリーズのライスボウルは手取りが軽く、ごはんの白を引き立ててくれる独特の色合いが魅力です。山々をイメージした個性的な風合いは秋冬の食材によく似合います。お家でご飯を食べる機会が増える肌寒い季節は、いつもの食器にお気に入りアイテムをプラスしてさらに楽しい食卓にしませんか。