料理に欠かせない道具の一つに調理用ボウルがありますが、皆さんはどんなものを使っていますか?手に入りやすい安価なプラスチックボウルという方も多いのではないでしょうか。
実は、良いボウルは格段に作業効率をアップさせ、お料理の味まで変える力があります。
今回はそんな有能な調理ボウルの代表、「まかないconteボウル(コンテ)」をご紹介します。
【目次】
1、調理用ボウルの素材別、使いやすさ比較
2、調理用ボウルconteのおすすめポイント
①高品質なステンレス素材
②洗いやすい「巻かない」フチ
③美しく機能性も高いフォルム
④調理の幅を広げる丸バットと平ザル
3、職人技の積み重ねが作るconte
4、まとめ
1、調理用ボウルの素材別、使いやすさ比較
調理用ボウルは様々な種類がありますが、料理を美味しくする使いやすいボウルとはどんなものでしょうか。
まずは、代表的な素材別にその特徴を見てみましょう。プラスチック、ガラス、琺瑯(ほうろう)、ステンレス製の調理用ボウルについて解説します。
●プラスチック製ボウル
メリット:安価、デザイン性が高い、軽いため壁掛け収納などが可能、衝撃に強い
デメリット:熱伝導率が悪い、湯せん調理・電子レンジ不可、油落ちが悪い、傷つきやすい、汚れの浸透・臭い移り可能性がある
●ガラス製ボウル
メリット:油落ち・汚れ落ちが良い、傷つきにくい、重さがあり作業時に安定する、食材の状態が確認しやすい、耐熱ガラス製は電子レンジやオーブンが使用可能
デメリット:重くて洗いにくい、割れる危険性がある、素材の特性から高さのあるボウルが少ない
●琺瑯(ほうろう)製ボウル
メリット:油落ち・汚れ落ちが良い、デザイン性が高い、熱伝導率が非常に高い、直火やオーブンでも使用できる、割れにくい
デメリット:電子レンジ使用不可、傷がつきやすく金属製の道具が使用できない、コーティングの破損から錆びる可能性がある
●ステンレス製ボウル
メリット:油落ち・汚れ落ちが良い、臭い移りに強い、デザイン性が高い、熱伝導率が高い、割れにくい、傷やサビに強く軽いため作業性・収納性が良い、サイズ展開が多い
デメリット:電子レンジ・オーブンが使用不可
このように、それぞれの特性や使う方の好みもがありますが、水切れの良さや臭い移り、熱伝導率などは料理の味を左右する大事なポイントです。
プロフェッショナル用が多いことからみても、ステンレス製ボウルの総合能力が高いことが伺えます。
しかし、ひとくちにステンレスボウルといっても、ステンレスの質、大きさ、深さなど多くの形や種類があります。その中でも、特に使い勝手にこだわり、繊細な工夫がされているのが「まかないボウルconte」です。
2、調理用ボウルconteのおすすめポイント
ポトペリーで品物を扱う際には、デザイン性、道具としての能力、素材特性と使い方がマッチしている、丁寧なものづくりなどを基準にしていますが、conte(コンテ)はまさに理想的なものでした。
まかないボウルconteのおすすめポイントをご紹介します。
ポイント① 高品質なステンレス素材
conteは18-8ステンレスを使用していますが、これはクロマ18%、ニッケル8%を含んだステンレスという意味。キッチンツールの世界では高級ステンレスに分類されます。
一般的にクロマやニッケルが多いほどサビに強くなりますが含有量が多すぎると、熱伝導が低下する、形成が難しくなる、商品価格が高騰するなどの問題が起こるため、道具の用途に適した配合バランスが重要です。
ポイント② 洗いやすい「巻かない」フチ
conteの「まかないボウル」という商品名は、料理の「賄い」とフチを「巻かない」に由来しています。
ほとんどのステンレスボウルのフチは外側にくるりと巻いてありますが、conteはフチに傾斜と厚みを付け、巻かずにカット。
ボウルから注ぐ際の水切れがとても良く、巻きの隙間に粉類がつまることもありません。
ポイント③ 美しく機能性も高いフォルム
conteは多くのステンレスボウルと比べて縦長で深型であることが特徴です。
美しいフォルムというだけでなく、ボウルを押さえる手の負担を減らし、作業場や収納時のスペース削減にも配慮しています。
また、高さがあっても重心が安定するように、下に向かって厚みが増すように設計されています。
ポイント④ 調理の幅を広げる丸バットと平ザル
conteのボウルには、フタのようにぴったりと乗せられる専用の丸バットと平ザルがあります。
丸バットは、下ごしらえの食材皿やボウルのフタとして利用できます。作業場の省スペースに役立つ他、ボウルごと冷蔵後に保管する際にも重宝します。
平ザルは、ボウルの水切りや出汁などを漉すときに便利です。丸バットと重ねて、豆腐の水切りや少量のゆで野菜を冷ますときなどにも活躍します。
3、職人技の積み重ねが作るconte
conteは金属加工で有名な新潟県の燕(つばめ)市で作られています。実は、一番の特徴である「巻かないフチ」は、この街でしかできない加工といわれています。
一般的なステンレスボウルのフチが巻かれている理由は、最も力がかかるフチの強度を保つためですが、巻かずにその強度を保つためには熟練の技が必要です。
「ヘラ絞り」と呼ばれるその技は、金属板を回転させながらヘラを当て、少しずつ変形させる技法です。機械化が進んだ金属加工の世界でも、未だ人の手でしかできない加工です。
その他にも、安定感を生む厚みの調整、水切れの良い仕上げ面などconteの使いやすさの裏には、カット、プレス、加工、研磨など膨大な工程と職人技があり、その積み重ねで優れた道具が生み出されています。
毎日使いたくなるような道具には、産地の真剣な想いがつまっているのだと感じますね。
4、まとめ
調理用ボウルには様々な種類がありますが、水切れや臭い移りは料理の味を左右しますのでしっかりと選ぶことが大切です。良いボウルは作業効率や熱伝導にも配慮されていて毎日の料理を楽しくさせてくれます。
「まかないボウルconte」は美しさ、使いやすさ、収納スペース、熱伝導率などたくさんの気配りがされています。
燕市の熟練職人たちが丁寧に作る優れた調理道具です。ぜひ一度、お手に取ってお試しください。