Jan. 2018 -no.1
毎日使うものにアイデアを
食器をずっと作ってきたポトペリーから、2016年にはじめて食器ではないシリーズが生まれました。発売して2年近く経った今、振り返ってみると作るときにとても苦労したなと。つい昨日のことのように感じてしまいます。2018年最初のトピックスは急がず焦らず、身近なものから変えていく、そんなアイテムのご紹介です。
簡単な形。じつはすごく作るのが難しい
Husシリーズは家の形をした歯ブラシスタンドです。スウェーデン語で家という意味を持つシリーズは、ストックホルムの家の町並みをイメージし、上に挿す歯ブラシが煙突のように見えるというアイデアから出発しました。
形自体はとても単純ですが、デザインのポイントとなる窓。これがとても苦労しました。流し込み成形という技法で製造していますが、窓の穴は型から土の状態で取り出した後に1箇所1箇所、職人さんが窓を開けています。窓を開ける際にどうしても丸の形でなければ窓と窓の間に亀裂が生じてしまうという問題がありました。
そこで型の状態で枠を四角に作り、奥は丸の状態にすることで四角の窓に見えるように工夫されています。窓と窓の隙間や、窓自体の大きさなど何度も作り直しながら綺麗なバランスを模索しました。
カラーができるまで
形がうまく製造できるようになったころ、次なる壁が立ちはだかりました。
それは塗るカラーによっては窓の穴が釉薬が流れて埋まってしまうという壁でした。釉薬を調整しながら製造時にも1点1点埋まっていないかを確認しながら2016年の発売以降、現在までたくさんのお家へHusシリーズは届けられています。愛らしくなるようなフォルムと、色の組み合わせを楽しめるシリーズです。
Husと合わせて使いたいスウェーデンのハンブルブラッシュ
毎年なんと20億本以上も使い捨てられているプラスチック製の歯ブラシ。環境問題に敏感なスウェーデン生まれの「ハンブル ブラッシュ」は、持ち手が竹製の地球にやさしい一本。歯科医の指導、監修のもとに製造された「ハンブル ブラッシュ」はエコフレンドリーでサステナブル。カラフルでキュートな見た目の上、地球のことをしっかり考えている商品なのだそう。特別なカーブが施されたブラシは磨き残しが少ないデザイン。持ち手は大人にも子どもにも、しっかり握りやすい天然竹を使用。
生分解性100%の竹、ブラシ部分にはより分解性の高い“ナイロン6”を使っているから、使い終わって捨てても地球に還るのだそう。またパッケージングにも植物から作られた透明素材とリサイクル資源を使っています。
ハミガキが苦手な子どもたちも、こんなかわいい歯ブラシだったらきっと毎日楽しく歯磨きができるはず。家族みんなで使えばバスルームもカラフルでおしゃれになりそうですね。
なかなか落ち着いて歯磨きをしてくれない、けど
大人も子供も毎日使う歯ブラシ。けれど子供は、なかなか落ち着いて歯磨きをしてくれません。でも、かわいい木のおもちゃみたいな歯ブラシで、自分のおうちに煙突をつくる。苦手だった時間はきっと楽しいひとときに変わってくれるはず。
バスルームにならぶ可愛らしい町並みを、ご家族みんなで楽しめますように。