実りの秋。新米をもっと美味しく。

OCT. 2018 -no.1

土鍋でおいしいごはん

カネダイ陶器/ごはん鍋 3号 白 カネダイ陶器/ごはん鍋 1号 黒

ご飯をもっと美味しく味わう為の「ご飯鍋」

「新米」の文字を見かけるとうきうきするのは私だけではないと思います。 普通に炊いても十分に美味しいですが、今年の秋からはもっと美味しく炊ける土鍋で炊いてみてはいかがでしょうか? ポトペリーでは昨年に続き、冬季限定の扱い商品としてカネダイ陶器さんの伊賀焼の土鍋を紹介しています。 カネダイ陶器さんの職人、大矢さんが一つ一つ手作りで作る土鍋は存在感がありながらも使いやすいサイズと持ちやすい軽さが持ち味。 普段使う道具選びとして大切なポイントです。 また伊賀焼の土は粗く、気泡をたくさん含んでいるので蓄熱性や保温性も優れ、じんわりと熱が伝わり食材を美味しくしてくれます。 熱がゆっくりと伝わることで、お米のデンプン質が分解されて甘みと美味しさが引き出されるのです。 さらに、余分な水分を土鍋が吸収し、もっちり、ふっくらしたご飯を味わえます。 普通の土鍋でも美味しく炊けますが、ご飯炊き用の土鍋「ごはん鍋」は難しい火加減の調整がいらず、深さがあるのでふきこぼれにくく、初めてご飯を炊く方にもお勧めです。 とはいえ、大矢さんの作るご飯鍋はちょっと大きすぎるのでは?と思ってしまいます。 収納場所もどうしようと考えてしまう方もいるでしょう。 でも、大きさには美味しいご飯の為に理由があるのです。 大矢さんにお聞きしたところ、お米が鍋の中で対流するとふっくら美味しく炊き上がるとのこと。その為には内側がボールのように丸い形が美味しく炊き上がるご飯鍋の形だとわかったそうです。 ご飯が美味しく炊き上がる為に対流は不可欠。だから少し大きめで、蓋と併せて内部に丸みを作った形に作ったそうです。
土鍋でおいしいごはん

使う前のお手入れ

新品の土鍋を初めて使う際には、事前のひと手間が必要です。そのお手入れをしておくだけで長持ちして大切に使っていくことができます。 使い始めに「目止め」をします。土鍋に使われる伊賀の土は粗く、気泡をたくさん含んでいるのでその「目を止める」ことでひび割れの防止やにおい移りを少なくしてくれます。 1 土鍋を水洗いし、よく乾かします。濡れたままで火にかけるとひび割れの原因となるので、必ず乾かすのが大切です。 2 土鍋の8分目位まで水を入れたら、残りご飯をざっといれて弱火で炊きます。とろとろのお粥ができたら火を止めます。 3 1時間ほど土鍋が冷めるのを待ち、冷めたらお粥を取り出して水洗いします。 お米のでんぷん質が気泡に入って隙間をふさいでくれるのです。 4 よく自然乾燥させたら目止めの完了です。

土鍋ご飯の炊き方

では、目止めが完了したら早速ご飯を炊いてみましょう。大まかに3工程で炊きあがります。 1まずは、お米を研いで浸水させます。夏は30分、冬は1時間が目安です。浸水させないと熱が芯まで届かず、芯のあるご飯になってしまいます。ザルにあけて水気を切ったお米を土鍋に移し、2合では400~450ml、3合では600~650mlを目安に水を加えます。水は炊きあがりの状態によってお好みで調整してください。 2次に、火にかけます。土鍋でご飯を炊くときは、強火にかける必要はなく、熱がじっくり伝わっていくように中火で炊き始めます。沸騰したら弱火にして約15分炊きます。 3最後に、火を止めて10分程蒸らせば美味しい土鍋ご飯のできあがりです。 蒸らしたら蓋を取って全体を混ぜ、余分な水分を飛ばします。 香ばしい香りがして、おこげも楽しめる土鍋ご飯。 お米の種類によって炊きあがりもかわりますので水分量や炊き時間を調整して、お好みの美味しいご飯を味わってください。 ご飯炊き用に作られた「ご飯鍋」は深さがあるのでお米が対流しふっくら艶やかに美味しく炊きあがります。
土鍋と美濃焼の食器でおいしいごはん

Berg /ライスボウル グレーン Berg/18cmプレート グリーン

家族で囲む食卓、もっと美味しく食べるアイテム

  新米のほかにも、栗やさつまいも、きのこにさんまと秋は美味しいものがたくさん。 それらで炊き込みご飯を作れば華やかな食卓にもおもてなし料理にもなってくれます。温かみのある土鍋。 秋が深まるにつれて一層活躍してくれることでしょう。 美味しいご飯ができたなら、ご飯を口に運ぶ箸や美味しく見せてくれる茶碗もそろえたくなるのではないでしょうか。 お茶碗選びで大切なポイントの一つには、片手での持ちやすさがあります。 また、盛った時にご飯の艶やかさを引き立てる平形やこんもりと盛り付けると美味しそうな深形などあるので、持って手に馴染む形を探す楽しみもあります。
美濃焼のお茶碗でおいしいごはん

berg/ライスボウル グリーン

伊賀焼の食器でおいしいごはん

カネダイ陶器/飯碗

ポトペリーではmasamura craftのBerg(ベルク)シリーズ。のライスボウルを紹介します。 ドイツ語で「緩やかな山」を意味し、美濃の豊かな自然の山々を思わせるライスボウルは、ご飯の白さを引き立ててくれる複雑な緑、ご飯を優しく艶やかに見せてくれる白と二つの色があります。 薄手で軽く持ちやすい形です。 また、大矢さんが一つずつろくろで作ったお茶碗もご紹介します。 柔らかさのある白色はご飯をふっくらと美味しくみせてくれます。程よい大きさと深さもあるのでたくさん食べたい時にもたっぷりご飯をよそえます。 ご家庭にあるお茶碗と気分に合わせて選びたくなるのではないでしょうか。
土鍋で美味しいごはん
「ご飯鍋」はご飯だけではおさまらない使い勝手の良さがあります。 普通の土鍋でもご飯は炊けると前述しましたが、その逆もしかりで「ご飯鍋」でも水炊きといった鍋料理や様々な料理にも使えます。さらに蒸し皿を使うと蒸し器にもなってくれるのです。 じんわり熱が伝わる効果でふっくら蒸し上がり、勢いのある蒸気で蒸すので食感良く仕上がります。 温野菜や魚のホイル蒸しなどホッとする料理もお手の物です。 ご飯だけでなく素材の美味しさもぎゅっと味わうことができる「ご飯鍋」。 新しいアイテムを加えてさらに美味しく楽しい食卓にしませんか。